「徒長」ってなに?見た目の変化に要注意!
室内で種まきから芽が出ると、誰でも「成功した!」と嬉しくなりますよね。 でも、白くて細長く、茎ばかり伸びているようなら要注意です。 それ、『徒長(とちょう)』というトラブルかもしれません。
私も、何度も徒長させてしまいました。初心者のうちは、結構よくあることなんですよね。
「徒長が起こる本当の理由」と「すぐにできる改善方法」が分かれば、完全室内・LED栽培 で収穫を安定させることができるようになると思いますので、詳しく解説します。
徒長とは?放っておくとどうなるの?
徒長とは、植物が本来の形ではなく、過剰に間延びして育つこと

特徴としては
- 茎が不自然に長く細い
- 葉が少ない or 小さい
- 茎の色が白っぽく、弱々しい
これは、植物が「光が足りない!もっと上へ!」と反応して、茎だけを伸ばすことで起こります。
成長しているように見えても、実はストレス状態なのだそうです。
茎が細くなると、植物自体の自立が難しくなり、成長途中で倒れてしまうこともあります。
そのまま大きくなっても、収穫量が減る可能性も
光不足で育った野菜は、葉や実の成長にも影響が出ます。 病害虫にも弱くなってしまうとのことで、その結果、味や食感も悪くなることがあるので、早めの対処が大切です。
室内栽培でよくある「徒長」の原因
原因①:窓際で自然光頼みにしている
うっすら明るいから大丈夫?と思いがちですが、曇りの日や冬場は特に光量不足に。
結果的に徒長につながることも。
原因②|LEDライトの「光量不足」
植物の光合成に必要なのは、単なる「明るさ」ではなく、『適切な波長と光強度(ルクスやPPFD)』です。
- ベビーリーフやレタス類:8,000〜15,000ルクス程度でOK
- ミニトマトやラディッシュ:15,000〜30,000ルクス必要
- 発芽直後の苗:最低でも5,000〜8,000ルクス必要
🔍 ワンポイント: 安価なLEDバーライトだと、実測で5,000ルクス以下しか出ていないものも多く、芽が出てもヒョロヒョロと徒長しやすくなります。
原因③|LEDとの「距離が遠い」
植物にとって光は「食べ物」と同じ。LEDライトが遠すぎると、光が足りず徒長しやすくなります。
植物の葉からライトまでの距離は10cm前後が理想。ライトを吊るして使う場合、植物の高さに応じてこまめな調整が必須です。
原因④|反射光の工夫が足りない
部屋の中で育てる場合、光は一方向からしか当たりません。そのままでは葉の裏側や茎の下部に光が届かず、徒長しやすくなります。
今日からできる!徒長を防ぐ対策3つ

対策①:LEDライトとの距離を近づける
ライトの位置を調整して、植物の葉から10~15cmの距離に設定。育てている容器を台に乗せて調整するのもおすすめです。
ちょうど良い光量かどうかは、ルクスメーターを使うと分かりやすいです。
私はいつも使って、高さを決めています。
対策②:光を効率的に当てる工夫
反射板を自作する
- くしゃくしゃにしたアルミホイルを段ボールなどに貼り、三方を囲む
- ミラー調のシートや白いボードも有効
- 下からの“地面反射”も意外に大切
私は、100円ショップのキッチンアルミシートを下に敷いたり、ダンボールに貼ったもので囲んだりして使っています。
対策③:野菜に合った光量を調べてライトを選ぶ
たとえば、ミニトマトやラディッシュは成長にしっかり光が必要。
ライトの仕様に「ルクス」や「PPFD(光合成有効放射)」の記載があるか確認し、必要な光量をチェックしましょう。
実際にやってみた経験談

私も一番最初は窓際のみで、しそ大葉とベビーリーフを育てようとしました。
でも、うちは陽射しがほぼ入らないので、徒長してそれ以上育たず。
また、LEDの細長いバータイプのライトを購入したのですが、これは8000ルクスもなくて、光量が弱く、やっぱり、ひょろひょろに…。もうちょっと光量があれば、レタスくらいは育てられたかもしれませんが・・・。
その後、ミニトマトを育ててみたくて、光量のあるパネル型のLEDライトを購入して、育てている野菜ごとにライトの距離や明るさを変えていくうちに、失敗も減ってきました。
まとめ:徒長を防ぐには、光の「量」と「距離」がカギ

LED栽培は、少しの工夫で野菜が元気に育つ楽しい方法。
初心者でも安心して育てられるよう、ぜひ今回のポイントを実践してみてくださいね。
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