「子供と一緒に何かを育てたい」「食べ物の大切さを伝えたい」―― そんなご家庭にぴったりなのが、矮性ミニトマト「レジナ」の室内水耕栽培です。
今回は、我が家で子供と一緒に育てた記録をもとに、 『遊びながら食を学べる』食育体験としての魅力をお伝えします。 種まきから収穫、味見まで、毎日の小さな観察がイベントになり、家族みんなで自然と笑顔になれましたよ。
レジナは「親子で育てる」のにちょうどいい

矮性ミニトマト「レジナ」は、親子栽培にぴったりの特徴がそろっています。
- 矮性でコンパクト:草丈30cm前後で、子供でも手が届く大きさ
- 成長が早い:種まきから2〜3か月で収穫できる
- カラフルな実:赤・黄・ピンクのミックス種で、どんな色が出るかワクワク
子供が「今日もトマト見てみよう!」と自分から覗きたくなるほどのサイズ感。 色の変化があるから、自然と観察の習慣が身につきます。
比較的、他のミニトマトよりも実が付きやすい印象があります。コロコロとたくさん実がつくので、達成感も感じられるかもしれません。
種まきから定植までの「はじめての栽培体験」

最初のステップは バーミキュライトへの種まき。
ふわふわした土に似た素材に種をまくと、「これがトマトになるの?」と子供は興味津々。
種によって「光を好むもの」「暗い方が発芽しやすいもの」があるんですよね。
そんな話をしながら種まきをします。
(▶︎ 好光性と嫌光性の違いはこちらで解説しています)
芽が出たら、スポンジやハイドロボールに定植。
手を使って作業することで、「植物に触れる感覚」が楽しい時間になります。
定植の仕方も、一緒にYouTubeなどで調べ、試しながらやっていきました。
レジナミックスは、どの種が赤・黄・ピンクの実になるか分かりません。
「3色そろうといいね」と話しながら種を選び、結果は 黄色3株・赤2株・ピンク1株。
一緒に育てると、「どれがどの色になるかな?」と毎日がちょっとした冒険のようでした。
なかなか、ピンクになる実ができなくて、最後がピンクだったときには二人で大喜びしました。
花が咲いたら「受粉体験」で小さな科学実験

つぼみが開いた瞬間、子供が「お花が咲いたよ!」と教えてくれました。
この時期は、綿棒を使って花粉を移す人工授粉を体験。
綿棒でトントンと優しく触るだけでOK。(▶︎ 室内でもできる受粉のコツはこちら)
「どうして受粉が必要なの?」「虫がいないと実ができないんだね」 そんな会話が自然に生まれ、科学への興味にもつながりました。
数日して、小さい実が見えてくると、「ママ!実ができてる!!」と大騒ぎ。
何個、実がついているのかと数を数えてみたりと、毎日子供が新しいことに興味を持ってレジナをと接しているなぁと、親である私も興味深く観察してしまいます。
実の色の変化を一緒に観察

実がついてからは、毎日の変化がいちばんの楽しみです。
- 緑 → 黄色 → 黄色のまま
- 緑 → くすんだオレンジ → 赤
- 緑 → 黄色 → ピンク
6株中3つが既に黄色で、なかなかピンク色は出ず。
他の2株は赤と判明して、最後の1株も黄色に色付いてきてしまい、「ああ・・・黄色が4つでピンクはなかったか〜」と二人で一度はがっかりしました。
そのため、最後の最後で、黄色の味からピンクに色づいたとき、子供と一緒に「やったー!」と声を上げた瞬間は忘れられません。
夕食前の「今日のレジナチェック」が、わが家の日課になりました。
収穫と味比べで「食育の時間」

レジナの収穫は、子供のお仕事。 色をチェックするだけでなく、少し触ってみて、柔らかさを感じたら食べごろ。 「これは、もう少し待とうかな」「これは、とっちゃおう」なんて言いながら、収穫していきます。
収穫した実も、まず子供が「味見係」に。
「黄色は味しない!(あっさりした味)」「赤はあまい〜」「ピンクはトマトっぽい!」と、正直な感想が次々と飛び出します。
家族全員で食べ比べをして、 「赤がいちばんおいしいね」「黄色はやさしい味」など、味の違いを共有する時間はまさに食育そのもの。
『食べ物は誰かが育ててくれている』『育てるのにはお世話がけっこう大変』という実感が、自然と心に残ります。
自分で育てたミニトマトをパパに「食べてみて!」と嬉しそうに言っているのをみて、達成感のようなものも感じているんだろうなと私も嬉しくなりました。
小さな研究者が誕生!

成長とともに、子供の観察もどんどん本格的に。
- 液体肥料の EC値チェック をやりたがる
- 「どれがいちばん実が多いかな?」と数を数える
- 根っこの色を観察して、元気そうかをチェックする
- スマホで成長具合、色の変化を撮影する
- 撮った写真を見比べて「1週間でこんなに大きくなった!」と発表する
肥料の濃さを測る「EC値」も、実験のようで子供が喜びます。
(▶︎ EC値の仕組みはこちらの記事で詳しく説明しています)
保育園から帰ったあとの「今日のレジナ報告会」は、すっかり習慣に。
日常の中で、考える力・観察する力・記録する力が育っていくのを感じました。
思いがけない発見も!
ある日、収穫後に手を洗ったら――泡が蛍光イエローに。
「もしかしてトマトの木の汁?」と家族で大盛り上がり。
こうした『偶然の発見』も、親子で育てるからこそ気づけること。
身の回りの変化を楽しみながら、自然への好奇心が育まれます。
食育にもつながる「学びと喜び」

レジナの栽培は、夏休みの自由研究だけでなく、 『毎日の暮らしの中で食を学ぶ教材』としても最適な気がします。
テーマの例:
- 容器の違いで成長に差が出る?
- 水の量によって味は変わる?
- 実の色ごとに甘さの違いは?
観察 → 記録 → 食べる → 比べる このサイクルが、親子の自然な学びの時間になります。
親子栽培を成功させるコツ

- 小さめの容器から始める(深型や底面給水鉢が扱いやすい)
- 「子供の仕事」を作る(水やり・EC値測定・写真撮影など)
- 観察ノートや写真アルバムを一緒に作って記録を楽しむ
まとめ

矮性ミニトマト「レジナ」は、親子で“育てて・食べて・学べる”理想の品種です。
日々の成長を一緒に見守ることで、 「命のめぐり」や「食べる喜び」を自然と学べる。 それが、家庭でできる最高の食育でした!
今は、継続してレジナの秋冬室内栽培をしています。夏に比べて、味に変化はあるのか?など、新たなテーマで観察中です。
あなたもぜひ、レジナで親子の『おいしい学び時間』を楽しんでみてくださいね。
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