「ミニトマトの脇芽を使って苗を増やしたいけど、本当に水だけで根が出るのかな?」「メネデールを入れると早く根が出るって聞いたけど、実際はどうなんだろう?」
そんな疑問を持つ方に向けて、今回は水だけ vs メネデール入りの条件で、実際にミニトマトの脇芽を発根実験してみました。
この記事を読むと、
がわかります。完全室内・LEDライトを使う栽培をしている方にピッタリの内容です。
ミニトマトの脇芽は「水挿し」で増やせるの?

ミニトマトは成長すると脇芽(わきめ)がどんどん伸びてきます。 この脇芽をカットして水に挿しておくだけで、根っこが出て新しい苗として育てられるんです。
メリットは、
簡単にできて苗を増やせるなんて、すごく面白いですよね!
実験の条件と方法
今回は、矮性ミニトマト「ミニヒメ」とミニトマトの「チョコアイコ」を使って、以下の4つの条件で比較しました。
- 水だけ/窓辺(約1000ルクス)
- メネデール入り/窓辺(約1000ルクス)
- 水だけ/LEDライト下(約2万ルクス)
- メネデール入り/LEDライト下(約2万ルクス)
同じミニヒメから、大きさが近い脇芽を4つ準備。
メネデールの希釈は100倍(1Lに10mL)。きっちり量を測ってから実験をスタート。

脇芽を水に挿す前に|花や蕾はカットしよう
脇芽をコップに挿す前に、花や蕾が付いていたらカットしておきましょう。
見た目はかわいそうに思えるかもしれませんが、これにはしっかり理由があります。
- 根を出すためのエネルギーを集中させるため
花や蕾は「咲く準備」にたくさんの養分を使うため、根が出にくくなります。 - 水分の蒸発を防ぐため
花や蕾は水を多く使うため、根がない状態ではしおれやすくなります。
また、葉も3〜4枚ほど残し、下の方の葉は落としておくと水につけやすくなります。
こうして「根を出す準備を整えてから」水挿しにすると、成功率がぐっと上がります。
💡ちなみに、今回のチョコアイコ実験では、蕾を残したままでも根が出て実がつきました。
ただ、これは光量や環境バランスが整っていた場合の例かも。
初心者の方はまず、花や蕾をカットして挑戦するのがおすすめです。
結果① ミニヒメの発根実験(11日間)
1日目〜3日目

- 水だけ/窓辺:短い根が見え始めた
- メネデール入り/窓辺:まだ反応なし
- 水だけ/LED下:0.8cmくらいの根がいくつか出始めた
- メネデール入り/LED下:0.5cmくらいの根が複数出てきた
7日目

- 水だけ/窓辺:細めだけど長めの根が伸びる
- メネデール入り/窓辺:発根ゼロだが葉は元気
- 水だけ/LED下:太い根が多数。ただし葉が乾燥ぎみ
- メネデール入り/LED下:短めだが数が多い根が出る
11日目

- すべての条件で発根を確認
- LED下の方が根が太め
- ただし2万ルクスは強すぎ、葉が変色・乾燥
結果② チョコアイコでの追加実験
別の品種「チョコアイコ」でも試してみました。
9/5開始、9/7発根確認+メネデール、9/11花が咲いてしまう。

- 水だけでも3万ルクスの強いLED下で発根
- 途中からメネデールを少し混ぜてみたら、太めの根が出た
- ただし光が強すぎると葉が痛むため、途中で1万ルクスの位置に移動
結果、1万ルクス前後が発根と葉の元気さのバランスが良いことがわかりました。
実験からわかったこと(まとめ)

今回の実験から見えてきたポイントは以下の通りです。
- 水だけでも十分に根は出る
- 発根が遅いときや不安なときにメネデールを加えると安心
- LEDライト下は根が太く出やすいが、光が強すぎると葉が傷む
- 最適な光量は1万ルクス前後
- 急いでいなければ「水だけ+窓辺の日陰」でOK
この実験を通して、水に挿しておくだけでも十分根っこが出ることがわかり、急いでいない時は放ったらかしでも問題ないことがわかりました。
LEDライトの下に置くと発根は早いですが、実験したのが9月上旬でまだ暑かったのもあり、水が減るのが窓辺より早く、水切れしそうになることもありました。
初心者へのおすすめアクション

まずはコップに水を入れて、切った脇芽を挿しておくだけでもOK。
7〜10日ほどで白い根が出てきます。もしなかなか出ないときは、メネデールを100倍に薄めて少し加えると安心です。
LEDライトを使う場合は、1万ルクス前後の明るさに調整するのがポイント。強すぎる光は葉を傷めてしまうので注意しましょう。

最近では、実験で発根したチョコアイコの脇芽にも小さな実がつき始めました。
まだ青いけれど、ここまで育つと「自分で増やした苗が実をつけた」という感動があります。
水だけでも、光を工夫すれば立派に育つ──。
そんな小さな成功を重ねながら、少しずつ自分の「室内菜園」を育てていきましょう。
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