室内栽培で失敗しないために!初心者にもわかる『ルクス』の基本とLEDライトでの活用方法

室内栽培の基礎知識

室内栽培で意外と見落としがちな「光の強さ」

水やりや温度管理は気にするけれど、「光の強さ」って気にしていますか?

完全室内のLED栽培では、『野菜にどれだけの光が届いているか(=ルクス)』が成功のカギ。
これを知らないと、せっかく育てた野菜がひょろひょろに徒長してしまうことも…。

この記事では、初心者向けに「ルクスって何?」「どのくらい必要?」「どうやって測るの?」をわかりやすく解説します。

「ルクス」とは?室内栽培で知っておきたい光の単位

ルーメンとの違いとは?

  • ルーメン(lm):ライトが出す光の総量(メーカーが記載する数値)
  • ルクス(lx):植物が実際に受け取っている光の強さ(距離や角度で変わる)

なぜルクスが重要なの?

光合成に必要なのは、光が「あるかどうか」ではなく「どれだけあるか」。
十分なルクスがないと、野菜は健康に育ちません。
ルクスを測る=野菜の健康管理なんです。

野菜ごとに必要なルクスは違う!目安と具体例

ベビーリーフやレタス(3000〜5000ルクス)

光が少なめでも育ちやすく、初心者向き。ライトの端の方でもOK。

ミニトマトやバジル(7000〜15000ルクス)

しっかりした光が必要なタイプの作物。ライトの真下に置く必要があります。

野菜に合った配置を考えよう

1つの棚の中でも光の強さには差があるので、ルクスを基準に配置を変えるのがポイントです。
育てる数が増えた時には、一日数時間の日照があればOKなものなどは、一日の中でライトの下とライトから離した場所を交代制で置いたりしています。

光が足りないとどうなる?私の「徒長」失敗談

弱々なルクスのLEDライトで育てたはつか大根の悲劇

はじめて「はつか大根」を室内栽培したとき、よく分からないまま、細長い棒状のLEDライトを2,500円くらいでAmazonで買いました。

その時は、まだ「ルクス」とか、よく分かっていなくて、「植物育成ライト」ならなんでも大丈夫なのかと思っていたんですよね。

種まきをして芽が出てすぐは、喜んでいたのですが、何日かたっても白っぽい茎だけがひょろ〜っと伸びて、なんだか大きくなりません。

そこで、はじめて「あれ?」と思って、二十日大根には夏野菜のミニトマトに近いくらい光が必要なこと、「ルクス」というものを調べて知りました。

慌ててルクスメーターを購入。
私はiPhoneユーザーなのですが、ルクスを測れるアプリに良いのがなく、今後も必要と判断して即買いました。

キッチンの小さな窓にサイズ的にぴったりのその細長い棒状のLEDライトは4本セットでした。
それを2段に各2本ずつ設置していたんです。夜などは結構明るいなって思っていたのですが。
ルクスを測ってみると、ライトにくっつくぐらい近づけても5000ルクスあるかないか。

2本で5000ルクスなので、4本を同じ棚にセットできれば1万ルクス弱。
少しでも距離を離してしまったら、それ以下です。
おそらく、レタスくらいなら育つかなぁという程度。

よくよくAmazonのレビューを見返してみると、購入者は観葉植物に使っているようで、野菜を育てている方のレビューは一つもありませんでした。

その後、ミニトマトを育てる予定だったので、Amazonの商品説明、レビューもしっかり目を通して、必要なルクスがあるものを買い直し、新しいライトで育てたところ、収穫までできるようになりました。

見た目ではわからない「光不足」・・・。

パッと見では明るさもあるように見えても、光が弱いと徒長したり、収穫できないサイズになったりします。
「感覚」より「ルクスの数値」で管理することが重要なのだなと勉強になりました。

光量の測り方|ルクスアプリ vs ルクスメーター

スマホアプリは便利だけどズレやすい

アプリは無料で使える反面、センサーの位置や角度によって数値にバラつきがあります。
目安にはなるけど、正確さはイマイチ。

Androidでは種類も豊富なようなので、まずは試してみるのも良いかもしれません。
YouTubeのレビューでも「アプリは参考程度に」という声が多いです。

私はiPhoneユーザーなのですが、あまり種類はないようです。
実際、少し試してみましたが、合っているかの判断もしにくく、アプリ利用は諦めました。

ルクスメーターは初心者の味方!

私は栽培2回目からデジタルのルクスメーターを使うようになりました。
これで「どこにどれくらい光が届いているか」が数字でわかるように!

  • 安価(2000〜4000円前後)
  • ボタン1つで測定
  • 配置や高さ調整の判断に使える

私は3,000円しないくらいのものを選びました!
使い方も簡単で、とっても重宝しています。

LEDライト選びで失敗しないために確認すべきポイント

ルクス値の記載はあるか?

「ルーメン」だけでなく、「ルクス」や「照射距離」が記載されているか確認を。 ない場合はレビューや口コミで実際の使用感を確認しましょう。 ここは、育てたい野菜の栽培が難しくなってしまうので、じっくりチェック!!

レンズの形や角度にも注目!

同じワット数でも、レンズの向きや広がり方で届く光の範囲は大きく違います。 直下に強いタイプ/全体に広がるタイプなど、用途に合ったものを選びましょう。

実際のレビューを参考にする

「ルクスメーターで測ったら思ったより暗かった」などのレビューがあれば要注意。
実測ルクス値を記載しているレビューは信頼度が高いです!

ミニトマトを育てるためにパネル型のLEDライトを買った時には、いろいろな商品でチェックしてから、確実に必要なルクスが出るものを購入したので大豊作になりましたよ。

ルクスメーターのおすすめ活用法!

成長段階に応じた使い分け

①発芽期:やさしい光でスタート

種まき直後は強すぎる光を避けて、3000〜5000ルクス程度でOK。
光が強すぎると乾燥や変色を招くこともあります。特にミニトマトや二十日大根など光を嫌うタイプの種はライトから離して置く。

②成長期:しっかり光を確保

本葉が出たらルクスを上げていきます。
ミニトマトやバジルは10000ルクス以上を目指してライト調整を!
ここが徒長しないように一番気をつけるタイミングかなと思っています。

③収穫前:ストレスを減らす光環境

最後の仕上げは「安定した光」が大切。 急に暗くなったり強すぎたりすると、葉が黄変したり風味が落ちることも。 私はタイマーがついていないLEDライトも、コンセントタイマーを使って、毎日ライトが付く時間や消灯時間を一定にしてコントロールしています。

光量をコントロールする工夫

ライトの高さや位置を調整しよう

光は距離が2倍になると、強さは1/4になります。 光が必要な野菜ほどライトに近づけましょう。

照射時間でカバーするのもアリ

光量がギリギリなら、照射時間を12〜16時間にすることで成長をサポートできます。 ただし24時間つけっぱなしはNG! 植物にとっても負担になったり逆効果になり、LEDライトも熱くなったりするので、消灯しておく時間を作った方が良いと私は考えています。

ルクスを活かした室内菜園レイアウト例

高ルクスゾーン/低ルクスゾーンの使い分け

1台のライトでも、距離や角度によって強さが変わるので、ライトの真下にミニトマト、端にレタスなど配置に工夫を。

一台のライトでも“距離と配置”で育て分け

  • 棚の中央:光を多く当てたい野菜
  • 棚の端:光が少なくても育つ野菜

これだけで1台のライトでも複数の作物が育てられます。

上下段の棚でルクス差を活用するアイデア

棚を2段構えにすれば、上段と下段で光の強さに差が出ます。
上段に夏野菜/下段に葉物野菜という配置もおすすめ!

まとめ「ルクス=野菜の健康」!

  • 見た目ではわからない光の不足が、栽培失敗の原因になることも。
  • ルクスを測れば「ここに何を置くべきか」が明確になります。
  • ルクスメーターは、室内栽培する人にとっての必需品!

🌱野菜に合わせた光の管理で、収穫量もグッとアップ!「見えない光を見える化」することは、あなたの室内菜園にとって一番の味方になりますよ。

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