余った種どうしてる?室内栽培にぴったりな「種の保管方法」完全ガイド|実体験からわかった長持ちのコツ

室内栽培の基礎知識

野菜の種って、1袋にたくさん入っていますよね。 でも室内で育てていると、一度に使う量はごくわずか。使いきれずに余ってしまうことも多いのではないでしょうか。

私も完全室内でLEDライトを使って野菜を育てているので、種が余ることはよくあります

 室内での水耕栽培って意外と手軽で、ズボラさん向きなんです
  ▶︎ 水耕栽培は手間がかかる?実はズボラさん向けな理由

この記事では、そんな余った種を無駄にせず、翌年以降も元気に育てるための保存方法を、私自身の実体験を交えてご紹介します。

種が余りやすい理由|室内栽培ならではの悩み

ベビーリーフなどは一袋に入っている種も多い!一年でも使いきれません。

完全室内での水耕栽培は、育てるスペースが限られています。 例えばベビーリーフやリーフレタスなどは、一度に使う種はほんの一握り。残りは保管しておくしかありません。

私も最初は「また今度使えばいいや」と軽い気持ちでしまい込んでいましたが、適切に保管しないと、まったく発芽しないこともあるんです。

種が発芽しなくなる原因とは?

種は「乾燥しているから平気」と思われがちですが、実はとてもデリケート。
以下の3つが劣化の主な原因です。


※Canvaにて作成

長持ちさせるコツ①|「乾燥」を守る

乾燥剤を入れて、しっかり空気を抜いて。

湿気は種にとって最大の敵。私はいつも、チャック付き袋に種を入れ、シリカゲル(乾燥剤)と一緒に保存しています。

乾燥剤はお菓子や海苔についているものでOK。数ヶ月に一度交換すれば十分です。

私は、電子レンジで乾燥させると何度か繰り返し利用できるタイプを100円ショップで購入して使っています。

長持ちさせるコツ②|「低温」で保存する

私のおすすめは「冷蔵庫保存」です。 冷暗所でも構いませんが、冷蔵庫の野菜室や冷蔵室のほうが温度が安定しやすく、湿気も少なめ

置く場所も、冷蔵庫を開けた時の外気温に影響されそうな手前側ではなく、奥の方にしまうようにしています。

開けるときは結露を防ぐために、袋のまま常温に戻してから開封しています。

長持ちさせるコツ③|「密閉」で酸素を遮断

種ごとにラベルもしっかりつけて管理。チャックの袋+缶でしっかり密閉。

チャック付き袋に入れるだけではなく、その袋ごと密閉容器(タッパーなど)に入れて二重構造にしています。

袋に「品種名」「採取日」「有効期限」などを書いておくと管理もラクになります。

種の外袋は嵩張るので、冷蔵庫では保管していません。
栽培している部屋(私だとリビング)で、いつでも見返すことができるように保管しています。

私の保存実験の結果|発芽率と注意点

これまでいろいろな種を冷蔵庫保存してきました。 以下は、私自身の実体験に基づく「種の保存年数と発芽の傾向」です。

野菜名

保管状態

発芽結果

コメント

ミニトマト「ビトント」

自家採種・冷蔵保存(1年)

◎ 発芽した

実から採った種でも元気に育ちました

ベビーリーフ

市販種・冷蔵保存(2年)

○ 少し落ちたが発芽

収穫も問題なし

リーフレタス

市販種・冷蔵保存(2年)

○ 同様に発芽

発芽率はやや低下

バジル

市販種・冷蔵保存(2年)

◎ 問題なく発芽

発芽率は高く安定

しそ(大葉)

市販種・冷蔵保存(2年)

× 発芽せず・枯れた

保存に弱く感じました

私は、ミニトマトや葉物系の栽培がメインです。根菜類やブロッコリーのような栽培期間が長く、場所をとるものは、あまり育てないので偏っています。

フリマサイトの種には要注意?失敗談も…

実は、メルカリで購入した「ぷちっ娘」という矮性ミニトマトの種(3粒)が、1粒も発芽しなかったことがあります。

出品者側の保存状態が悪かったのか、元々の鮮度の問題かはわかりませんが、個人販売の種は品質にバラつきがあるため注意が必要です。

今年のぷちっ娘の種は、発芽率が極端に悪いので種を多く入れています、とメーカー側が言っていたみたいなので、それも理由の一つだと思います。出品してる方は、発芽率に関しての表記はありませんでした。

その後、また別のミニトマトの種を購入する時には、出品されている方が農園をされていたり、長く家庭菜園をされている方など、種の保存について知っていそうな方を中心に購入するようにしました。今のところは、購入した種も問題なく発芽してくれています。

保存とセットで知っておきたい「種まき時の光の有無」

実は種には「光が必要な種(好光性)」と「光を嫌う種(嫌光性)」があります。 せっかく保存状態が良くても、まき方を間違えると発芽率が下がってしまうことも…。

▼【種まきの前に】好光性・嫌光性ってなに?野菜ごとの違いを解説
※種まき初心者は必見です!

保存した種、次にまくタイミングは?

種を保管したら、次は「いつまくか」が大事。 野菜の種類によって最適な時期が違います。 もちろん室内であれば、季節にある程度関係なく育てることも可能です。 冬にミニトマトやバジルだって大丈夫。 特に葉物野菜は安定して、一年間育てられます。

ちなみに、発芽後は徒長や根腐れなど、種の保存とは別のトラブルも起きやすいので注意
▶︎ 室内栽培の失敗対策まとめ

正しく保管した種は、すぐに栽培に使えます。例えば、はつか大根なら1ヶ月で収穫できますよ
▶︎ 1ヶ月で収穫!はつか大根を室内水耕栽培で育てる方法

まとめ|種は正しく保管すれば、翌年も使える!

スイートバジルとブッシュバジル。スイートバジルは、とっくに有効期限が切れたもの。

室内栽培ではどうしても種が余りがち。 でも正しい保管方法を知っていれば、翌年以降も発芽させることができます。

覚えておきたい3つのポイントは

  • 乾燥(乾燥剤+密閉)
  • 低温(冷蔵庫)
  • 密閉(空気を遮断)

加えて、「信頼できる入手元」を選ぶことも大切です。 フリマで安く買えるのも魅力ですが、リスクもあると知った上で選びましょう。

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