【実録】室内ミニきゅうりを水耕栽培してみた成長日記

野菜別育て方

※この記事は、室内ミニきゅうりを実際に育てた詳細な記録です。
育て方や必要な道具、EC値管理のポイントなどは、初心者向けに別の記事でまとめています。

室内できゅうりを育ててみたきっかけ

ミニミニ千成の種袋を撮影

ベビーリーフやレタス、ミニトマトなら室内で育てるイメージがありますが、「きゅうり」はどうでしょうか? 室内では難しそう…と思いきや、調べてみると「ミニきゅうり」という家庭菜園向けの小型品種があることがわかりました。

今回選んだのは『ミニミニ千成』
うどんこ病・べと病に強く、鉢植えOK。葉は手のひらサイズで、節ごとに花が咲く「完全節成」タイプです。

実のサイズは7〜8cm、重さは30g前後。食べきりサイズで室内でも収穫しやすそうです。

栽培準備

100円ショップのゴミ箱とバスケット
  • 栽培方法:完全室内・LEDライト・水耕栽培
    ※種まきはバーミキュライト、定植はスポンジ
  • 種数:2粒(間引きなし)
  • 種まき:嫌光性種子なので覆土(ミニサイズのプラカップ使用)
  • 栽培容器:ゴミ箱+穴あきバスケット+6号サイズのリング支柱
  • 液肥:微粉ハイポネックス+EC管理
  • 防虫:ロハピ、やさお酢

種まきはバーミキュライトに。
芽が出るまでは水だけを与え、双葉が開いてから液肥に切り替えました。
また、本葉が増えてきたら、本番の栽培容器にスポンジに苗を挟んで定植しました。

本番の栽培容器は、100円ショップのスリムな角形の黒いゴミ箱。そのままでも遮光になりますが、黒いゴミ袋を合わせて使用。白のバスケットはゴミ箱にピッタリ収まります。
穴あきなので、アルミホイルを内側にマスキングテープで止め、遮光しています。

なぜ遮光するのかは、こちらの記事に書いています。

きゅうりは外で育てるとネットを使ったり、いろいろな方法があるようですが、室内なので高さも幅も抑えたいので、6号の鉢サイズ用のリング支柱を結束バンドでバスケットに固定しました。

成長日記

2025.5.7(0日目) バーミキュライトに2粒播種。間引きはせずに2株育てることに。


2025.6.7(32日目)
1株目に初めて花が咲く。2株目はまだ。


2025.6.13(38日目)
少しきゅうりの実が太ってきた!結構、早く大きくなるのね。


2025.6.14(39日目)初収穫!
長さ9.5cm、太さ2.5cm、重さ34g。 野菜嫌いの息子が「ぼくのだけサラダにして!」と言って完食。


2025.6.16〜20(41〜45日目)
①から1本、②から3本で計4本収穫。
気のせいか、最初の時より葉っぱが黄色くなっている気がする・・・


2025.6.22(47日目)
①から3本収穫!②は収穫なし。


2025.6.24(49日目) 葉の黄化が気になりECを1700へ調整。


きゅうりの葉の色が薄くなって、最初は「光が足りないのかも?」と不安になりました。LEDライトの光量管理については、こちらの記事に詳しくまとめています。


2025.6.28(53日目)
②から1本収穫。


2025.6.30(55日目) ①から3本収穫。ECを2300〜2400に。


2025.7.1(56日目)
ハダニ疑惑でロハピ散布。


2025.7.6〜9(61〜64日目)
②から1本収穫できた。状態回復の兆し。


2025.7.11〜13(66〜68日目)
①から4本、②から2本の合計6本も収穫できた。
短期間で収穫できる本数が増加。


2025.7.16〜20(71〜75日目)
①から1本、②から3本収穫。
また、きゅうりの様子がオカシイ。葉の変色と、実の萎れが増えた。まだ、ハダニがいるかもしれない。周囲の野菜も枯れてしまい、撤収することに。


2025.7.24(79日目)
実の色が薄く、形も不揃いに。コナジラミという虫の可能性も・・・。
もしくは、栽培の終盤なのかもしれない。


2025.7.26〜27(81〜82日目)
②から1本の収穫。第2弾の種まき開始。


2025.7.30(85日目)
①から1本収穫。老化+病害虫で限界に。


2025.8.1
第2弾の芽が出る。


2025.8.5


液肥管理の学び

変色のひどい葉っぱと、萎れてしまった実を取った後
  • 発芽〜育苗期:EC1000〜1200
  • 開花期:EC1500〜1800
  • 結実〜盛果期:EC1800〜2400
    急激に上げず、2〜3日かけて段階的に調整することが大切。

今回は事前にちゃんと調べていなかったことで、葉の色が薄くなったり、実が膨らまずに萎んで枯れる数が増えてから、液肥の濃度の件に気がつきました。
適した液肥の濃度にしていれば、もっときゅうりの実が増えたのではないかと思っています。

室内ミニきゅうり栽培の整枝・収穫ポイント(今回の経験より)

葉の変色と実の萎れが気になるけれど、まだ元気だった頃のミニきゅうり
  • 5節目くらいまでは脇芽を取る(脇芽かき)
    初期は株の根と茎をしっかり育てるため、脇芽は早めに摘む。
    きゅうりの赤ちゃんの芽も摘み取ります。
  • 最初の1〜2本目の実は早めに収穫
    株が若いうちに大きな実をつけると疲れてしまうので、8cm程度で収穫する。
  • 子ヅルは適度に摘心
    放置すると株が混み合い、風通しや光の回りが悪くなる。
  • 葉が混み合ってきたら古い葉を間引く
    下葉は黄化や病気の原因になりやすいため、早めに除去。
  • 収穫は早め・こまめに
    取り遅れは株への負担になり、次の実の着果が減る。
  • 水切れ厳禁
    実が太る時期の水不足は奇形果や苦みの原因に。

収穫のタイミングは、子供の収穫をしたいタイミングに合わせていたりもしたので、少し遅れ気味でした。割と太くなってしまってました。
そのせいで株の老化を招いてしまったのかもしれません。

収穫データ

子供とミニきゅうりの収穫を楽しんでいるところ
  • 栽培期間:約85日(5/7〜7/30)
  • 収穫頻度:2〜3日に1回
  • 総収穫量:27本(終盤は病害虫で減少)

2株育てていた割には、収穫数は少なくなってしまいました。鈴なりに実がつくほどではなかったのが、少し残念です。

栽培を終えて

収穫したミニきゅうりのサイズをチェック

大量収穫とはいきませんでしたが、食べきりサイズをこまめに楽しめ、子供の食育にもつながりました。 次は秋収穫を目指して第2弾をスタート予定です。
今回の反省を踏まえて、液肥の管理や虫対策、早めの収穫などに気をつけながら、次の収穫量を増やせたらと思っています。

今回の記録はあくまで実例です。
品種選びや光量、EC値の調整方法など、初心者向けの詳しい栽培方法は別記事にまとめています。

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