ミニトマトの茎にぶつぶつが!? 気根の正体と原因・対策を初心者向けに解説【水耕栽培でも安心】

トラブル・病害虫対策

茎に現れる「ぶつぶつ」の正体は?気根ってなに?

完全室内でLEDを使ってミニトマトを育てていたら…ある日、茎の根元に「ぶつぶつ」が出現!

茶色や白っぽい粒のようなものが並び、初めて見ると「病気かも?」「虫!?」とドキッとしてしまいますよね。

でも、安心してください。私もびっくりしましたが、それ、「気根(きこん)」と呼ばれるトマトの“根”の一種なんです。

なぜミニトマトの茎に気根が出てくるの?

気根は、土の中ではなく「空気中に向かって伸びる根」のこと。
特に水耕栽培ではよく見られる現象だそうです。

主な理由は以下の3つ。

  • 湿度が高すぎる環境
     茎の表面がいつも湿っていると、トマトは「ここにも根を出せるかも」と判断してしまう。
  • 根の酸素不足
     水耕栽培では、根が液体に浸かっているため、酸素が足りなくなりやすい環境。
     そのため、空気中の酸素を吸収しようと気根を出すことがある。
  • 自然な生理現象
     特に成長が旺盛な時期は、気根が自然と出てくることも。
     トマトが元気な証でもある。

気根が出てきたときの対処法

まず大前提として、「気根が出たからといってすぐ対処しなければいけない」ということはありません。 ですが、気根がたくさん出てくる背景には環境のサインが隠れていることも。

対策としては以下が効果的

  • エアポンプで根に酸素を補う
     特に気温が上がる季節には酸素不足になりやすいので、エアレーションが効果的。
  • サーキュレーターで風を送る
     茎が常に湿った状態にならないように、風通しを確保する。
  • 液肥の交換を定期的に行う
     根に酸素が届くよう、液肥を清潔に保つようにする。

実への影響は?ミニトマトは食べても大丈夫?

最も気になるのは、「実は安全に食べられるの?」という点ですよね。
答えは、「問題なく食べられます!」

茎に出る気根は、トマトが空気中から水分や酸素を取り込むための自然な行動であり、 病気や害虫によるものではありません。

私の育てた「マンマミーア」でも、気根が出た時期にたくさんの実がなり、味もまったく問題なしでした。 見た目にびっくりするかもしれませんが、心配はしないでも大丈夫ですよ。


たくさん収穫できたマンマミーアの栽培記録はこちらです。

実体験レポート 気根が出たときどうした?

【経験1】マンマミーア(矮性)に気根→収穫は大成功!

初めて気根を見たときはびっくりして、調べまくりました。
病気なのかなんなのか、とっても心配になりました。
でも結果的に、約500個近く収穫できたので、まったく問題なかったことがわかりました。

【経験2】レジナ(深型容器・エアポンプなし)にはびっしり…

最近育てているレジナには、深いゴミ箱を活用した栽培容器で、根元からたくさんの気根が出ました。
中には10cm以上に伸びて、まるで空中根っこ!
見た目はだいぶ気持ち悪い感じになりました笑

また、小さなプラカップで育てている方も、茎からどんどん根っこを出しています・・・。

エアレーションがないからか、もしくは湿度が高めの容器環境のせいかもしれません。

【経験3】ミニヒメ(エアレーション付き)には気根なし

同時に育てていたミニヒメは、LED+エアレーション付き容器。こちらは気根は見られませんでした。

環境による違いが明確に出ていて、興味深いなと思いました。
また、冬場に育てた時も気根は気にならなかったので、梅雨から夏あたりが特に気根が出やすいのかも?と推測しています。

気根は「異常」ではなく「トマトの順応力」

気根は決して「失敗のサイン」ではなく、 トマトがその環境に順応しようとしている証でもあります。

ただ、酸素不足や風通しの悪さなど、栽培環境を見直すヒントにもなりますよね。

見た目にびっくりするかもしれませんが、慌てずに落ち着いて観察を。 トマトが元気なら、ぶつぶつの正体は「頼れる根っこ」の仲間です。


もし、気根でではなく「もしかして虫かも?」と思ったら・・・

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