「室内で育てたミニトマトって、本当に美味しいの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、今回は矮性ミニトマト「レジナミックス」を完全室内・LEDライト使用で6株育て、実際に味比べをしてみました。
レジナは赤・黄・ピンクの3色がランダムに入ったミックス種。見た目も可愛らしく、コンパクトな株なので室内栽培にぴったりです。
育て方(水耕栽培・鉢植え)や水分管理の違いで、味がどれほど変わるのか? 実験結果を詳しくご紹介します。
レジナミックスの特徴(赤・黄・ピンク)
レジナは「矮性ミニトマト」と呼ばれる背丈の低い品種で、家庭菜園初心者でも育てやすいのが特徴です。

- 赤:甘みが強く、トマトらしい味わい
- 黄:酸味が少なく、爽やかでマイルド
- ピンク:赤と黄の中間で、バランスの良い風味
カラフルで食卓が華やかになるので、見た目を楽しみたい方にもおすすめです。
実験方法|水耕栽培と鉢植えで比較
2025年5月下旬にに6株を種まきし、環境を変えて育てました。

- ①②:深型水耕容器(各2株)
→ 養液がたっぷり。株も大きく育つ。 - ③:プラカップ水耕(1株)
→ 小さい容器。根腐れトラブルあり。 - ④:底面給水鉢(1株)
→ 水控えめ。株は小さいが、実の状態に注目。
栽培はすべて完全室内、LEDライトを使用。
6月下旬に開花、7月中旬から着果し、8月に初収穫を迎えました。

食べ比べの結果(色・容器別)
イエロー系(①-A・②-A・③)
- ①②(深型水耕):収量は多いが、水っぽく味が薄い / 10点
- ③(プラカップ水耕):少し甘みを感じるが全体的に薄味 / 20点
ピンク系(①-B)
- イエローよりもトマトらしい香りがある
- ほんのり甘みがあり、食べやすい / 30点
レッド系(②-B・④)
- ④(鉢植え):味がダントツに濃く甘い。市販トマトに近い味わい / 70点
- ②B(深型水耕):ほんのり甘いが、水分多めでやや薄い / 15点
採点は、甘味のある市販ミニトマト=100点換算

他に育てているエアレーション付きLED水耕栽培容器の矮性ミニトマト「ミニヒメ」は、皮が硬めでトマトらしい味で50点です。
ミニヒメに比べると、レジナは皮が薄めだと思いました。皮ごと食べられるブドウみたいに、少し皮が口に残るかなという感じでした。その分食べやすいと、個人的には思います。
水分管理で味が変わる理由

今回の実験で一番分かったのは、水分量が味に直結するということ。
- 水分が多い容器(深型水耕)
→ 収穫量は多いが、水っぽく薄い味に。 - 水分が少ない容器(底面給水鉢)
→ 収穫量は少ないが、実が少し大きめになり、糖分が凝縮されて濃い味になる。
これはトマト全般に言えることで、ストレスを少しかけた方が甘くなる傾向があるそうです。
秋冬に育てるとさらに甘みが増す、と言われているのも同じ理由です。
気温が下がることで成長がゆるやかになり、糖度が高まりやすいとのこと。
今回は夏だったこともあり、全体的に薄味だったのかなと思います。
初心者におすすめの味を楽しむ育て方

- 味を重視するなら底面給水鉢がおすすめ
- 収量を重視するなら深型水耕容器
- 子供と一緒に育てる場合は、色の違いを楽しむ食べ比べがおすすめ
家庭菜園は「育てる楽しみ」だけでなく「食べる楽しみ」も大切。
収穫を楽しんだ後は、家族みんなで食レポを言い合いながら、食べ比べをしました。
同じ品種でも、育て方でここまで味が変わるのは驚きでした。
まとめ

矮性ミニトマト「レジナミックス」は、
- 赤= 酸味・甘味がベストなトマトらしい味
- 黄= 酸味がなくマイルド
- ピンク= その中間
という結果になりました。
水分管理の違いで味の濃さが変わることも実感でき、まさに「実験感覚」で楽しめるミニトマトです。
「次は秋冬に育てて味の違いを確かめたい!」と思えるほど、奥深さがあるレジナ。
ぜひ室内で育てて、あなたも味の違いを楽しんでみてくださいね。
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