室内でミニトマトを育てていると、「この伸びすぎた脇芽、どうしよう…」と思ったことはありませんか?
実は、その脇芽・・・ただの「余分な芽」ではなく、新しい苗として再利用できるんです。
この記事では、LEDライトを使った完全室内の水耕栽培環境でもできる「脇芽からのクローン栽培」について、初心者にもわかりやすく解説します。
脇芽ってそもそも何?取った方がいいの?

まずは、基本の知識から。
「脇芽」とは、主茎と葉の付け根の間から伸びてくる小さな芽のことです。
放っておくとどんどん伸びて、1本のトマトがジャングルのように広がってしまいます。
一般的なミニトマトでは、脇芽を摘むことで栄養を実に集中させる育て方が主流です。
また、水耕栽培なら、脇芽を取らずに大きく育てる方法もあるそうです。
ただ、かなりスペースが必要になるようなので、普通の室内栽培では無理そうですね。
そして、矮性品種(背の低い品種)である「マンマミーア」などは、基本的に脇芽を取らなくてもOK。ただし、伸びすぎて形が崩れるようなら、剪定してあげると株が整います。
置きたいスペースからはみ出てしまう部分だけ、私もカットしましたよ!
切った脇芽、捨てないで!苗になるってホント?

切った脇芽は水に挿しておくだけで根が出てくるんです!
思ったより簡単で、やってみると面白いんですよね。
しかも、もともとの株と同じ性質をもつ「クローン苗」として再生するので、実の味や育てやすさもそのまま。
種から育てるよりも早く実がつきやすいのも嬉しいポイントですよね。
一つの苗から、新たな苗を作れるなんて・・・とってもお得です。
クローン苗の作り方 成功のための5つのステップ
では実際に、どんな手順で脇芽を苗として育てるのか、私が行った方法を詳しく書いていきますね。
① 花や実は取り除く
脇芽の先にすでに花や小さな実がついていることもありますが、それは取り除きます。
なぜなら、根がない状態で花や実を支えようとすると、脇芽自身が弱ってしまうとのこと。
栄養を分散させない方が良いのかな?
② 下の方の葉をカット
水に浸かる部分に葉があると、腐りの原因になります。
根元から2〜3枚程度の葉は取り除いておくと安心。
③ 茎を斜めにカットする
ハサミで茎の下を斜めにカットすることで、水を吸いやすくなり、根が出やすくなります。
※清潔なハサミを使用し、カット面には手を触れないようにしましょう。
④ 水に挿す:容器と置き場所に注意!
- 清潔なコップやガラス瓶でOK
- 水の量は「茎の1/3〜1/2が浸かるくらい」がベスト
- 置き場所は「直射日光を避けた明るい場所」
- LEDライトが当たる環境なら、より成功率が高まります
私はジャムの空き瓶をいつも再利用しています。
置き場所は、キッチンの陽射しは入らないけど、多少明るい窓際か、LEDライトが直接当たらないけど、明るさのある位置においています。
⑤ 水は毎日交換する
水が濁ると雑菌が繁殖しやすくなるため、毎日きれいな水に交換しましょう。
面倒に感じるかもしれませんが、これだけで発根成功率がぐっと上がります!
夏場は、こまめに水換えしてますが、他の季節は2〜3日間を空けても問題なく発根してくれました!
根が出にくい…そんな時は「メネデール」でひと押し

たまに水だけで発根しないこともあります。
そんな時におすすめなのが、植物用の活力剤「メネデール」
メネデールの使い方(初心者向け)
- 水1Lに対してメネデールを10〜20ml
- 水挿しの容器に入れて通常通り管理
- 2〜3日に1回くらいの頻度で使用
根の出るスピードが早まり、丈夫な苗になりやすくなるので、初心者にもおすすめです。
私も、時々使っています。
1L作っても、そんなに使わないので、少量で作っています。 計量カップがあると便利。
私は、お菓子作り用のデジタルスケールを使ってます。
gだけでなくmlモードもあり、0.5単位で細かく測れるので、とってもラクです。
実際にやってみた!私のマンマミーア2代目栽培記録

私はLEDライトの下でミニトマト「マンマミーア」を育てていましたが、ある日、脇芽がかなり伸びていたのでカット。
「もしかして水に挿せば増やせるかも…」と、好奇心で始めたのがきっかけでした。
約1週間で白くて細い根が出始め、2週間後にはしっかりとした根に。 ハイドロボールで鉢に植え替えたところ、なんと1ヶ月半ほどで開花&着果!
結果、親株とほぼ同じ味の実が収穫できました。
この時、小さな鉢植えにしてしまったので、親株より収穫量は落ちましたが、同じサイズの鉢植えにしてあげたら、もっと収穫できてのではないかと思っています。
・マンマミーアの栽培記録はこちら
クローン栽培の注意点
私も、いくつかの脇芽を水に挿して、一番根っこが多くて元気そうな苗を鉢に植え替えました。
マンマミーアだけでなく、その後に育てた矮性ミニトマトのミニヒメも、いくつか2代目を育てみましたが、根っこがしっかり出た脇芽の方が実がつきやすい気がします。
弱そうに見えるものは、本当に弱くて、植え替えても枯れてしまったりしました。
脇芽は「もう1株」のチャンス

ミニトマトを室内で育てていて「脇芽が伸びすぎたな」と思ったら、チャンスです!
切った脇芽は、ただの不要物ではなく、新たな苗として再出発できる存在。
水とLEDライトがあれば、初心者でも簡単にクローン栽培ができます。
もしうまく根が出ないときは、メネデールの力を借りてみましょう。
室内菜園をもっと広げたい方や、コストを抑えて収穫量を増やしたい方には特におすすめの方法です。
あなたも今日から、脇芽で育てる「2代目ミニトマト」に挑戦してみませんか?
・収穫量をUPするためには成長に合わせた液肥の濃度管理も重要です。
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