「LEDライトはつけっぱなしにした方が早く育つのでは?」 室内で野菜を育て始めた初心者の方は、こんな疑問を持つかもしれませんね。実は、私もそう思っていました。
実は、これは大きな誤解。植物にとっても、人間と同じように「夜の休息時間」が必要なんです。 この記事では、『植物の体内時計(サーカディアンリズム)』と、正しいLEDライトのON/OFFスケジュールについてわかりやすく解説します。
私自身が「タイマーあり」と「タイマーなし」で育てた比較体験談も紹介しますので、失敗しない栽培管理の参考にしてくださいね。
夜もライトをつけっぱなしにしたらどうなる?
結論からいうと、LEDライトはつけっぱなしにすると植物は弱ってしまいます。
夜の暗期(消灯時間)がないと、
などの不利益が出ます。
人間が睡眠不足になると疲れやすくなるのと同じで、植物も夜の暗さがなければ健康に育ちません。
植物の体内時計「サーカディアンリズム」

植物には、人間と同じように「体内時計」が備わっています。 これは サーカディアンリズム と呼ばれ、24時間周期で光と暗さを感じ取りながら活動しています。
- 昼:光合成で栄養をつくる
- 夜:根や茎を伸ばし、細胞を修復する
- 一部の野菜は夜に「花芽分化(花をつける準備)」を進める
このリズムが乱れると、成長が不安定になりやすいのです。
人も夜遅くまで起きていたり、朝日を浴びないで生活していると体調を崩してしまうことがありますが、それと同じ。規則正しい生活が、元気な野菜を作ることができるってことですね。
実体験:タイマーあり/なしで比較してみた

私の栽培環境では、パネル型LEDライトを2箇所で使っています。
- A:コンセントタイマー使用(朝4時〜夜20時・16時間点灯)
- B:タイマーなし(自分でスイッチ、点灯忘れで昼頃からスタート)
比べてみると…
- A(タイマーあり):安定した成長、葉の色も濃く元気
- B(タイマーなし):少し成長が遅く、葉の色も薄い。徒長気味になることも
大きな失敗まではいきませんでしたが、毎回お昼までスイッチを入れ忘れると確実に差が出ます。 「今日はつけ忘れた!」という日が続くと、植物にとっては丸一日真っ暗なままになることもあり得ます。 これが長引くと、確実に成長不良や収穫量の減少につながると感じました。
とはいえ、朝はバタバタしがちなので、どうしてもスイッチを忘れてしまうんですよね。
▼ライトの点灯時間だけでなく、植物の成長には「光の強さ(ルクス)」も重要です
室内栽培ルクスの基本ガイド|失敗しない光管理のコツ
正しいLEDライトのON/OFFスケジュール

一般的な目安は次のとおりです。
- 葉物野菜(レタス・ベビーリーフなど):14〜16時間点灯
- 果菜類(ミニトマト・きゅうり・いちごなど):16時間点灯が理想
- ハーブ類(バジル・しそなど):12〜16時間点灯
私は、ミニトマトやきゅうりをメインで育てているので、最大の16時間つけています。
でも、バジルやしそ、ルッコラなどは、それだと長すぎるようです。葉が硬くなったり、逆に元気がなくなったりがありました。私の感覚だと、もう少し時間を短くしたほうが良さそうです。
植物によっては、あえて何時間かライトから離すなどの調整をするのが良いみたいです。
「16時間点灯+8時間消灯」が基本。 これ以上長くしても効果は上がらず、かえってストレスになります。
初心者がやりがちな失敗

私もタイマーを使わなかった方では「葉色が薄い」「徒長ぎみ」といった不調が見られました。 完全に枯れるほどではなくても、知らないうちに植物にストレスを与えている可能性が高いです。
また、リビングだと夜遅くまで置きていることがあるので、遮光カーテンやアルミシートなどで覆って暗くしてあげています。
▼ 徒長についてはこちらで詳しくまとめています 室内栽培で徒長する原因と対策
簡単にできる照明スケジュール管理

一番おすすめなのは コンセントタイマーの導入。
実際に私も、タイマー導入後は点灯忘れのストレスがなくなりました。 初心者こそ、最初からタイマーを使った方が安心です。
まとめ

- 植物にも夜の休眠が必要(サーカディアンリズム)
- LEDライトは 16時間点灯+8時間消灯 が基本
- タイマーを使えばつけ忘れや徒長のリスクを防げる
室内栽培を続けるなら、まずは 「タイマーで自動管理」 を取り入れてみましょう。
管理しやすい、室内での栽培を選んだのなら、とことん自分がラクで収穫量が上がる方法にしていくのが楽しく続けられるポイントだと思います。
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