LEDライトの「赤・青・白」どれが良い?光の色の役割と選び方【初心者向け】

室内栽培の基礎知識

室内で水耕栽培を始めるとき、欠かせないのが植物育成用のLEDライト。 ですが「赤色LED」「青色LED」「白色LED」など光の色の違いで種類が豊富で、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。

この記事では、光の色(波長)の違いによる役割の違いを初心者にもわかりやすく解説しながら、私が実際に試してきたLEDライトの使用感もご紹介します。

さらに、失敗しないためのLEDの選び方のポイントや、関連記事への内部リンクもあわせて紹介していますので、最後までぜひご覧ください。

植物と光の色の関係


※イメージ画像(AI生成、カスタマイズあり)

植物が光合成をするために必要なのは、太陽光に含まれる特定の波長の光です。 特に大切なのは「青色光(400〜500nm)」と「赤色光(600〜700nm)」で、これらは『光合成有効放射(PAR光)』と呼ばれています。

  • 青色光 → 葉や茎を引き締め、がっしりと育てる
  • 赤色光 → 花や実の成長を促進する

この波長の違いが、それぞれどんな野菜に向いているのかにも関係しています。

赤色光の特徴と役割

苗から育てていた苺

赤色LEDは主に開花や実の成熟を促す役割があります。

メリット

  • ミニトマトやイチゴなど、実をつける野菜の結実を助ける
  • 開花促進・茎の伸びをサポート
注意点

赤色光だけだと「徒長(ひょろひょろに伸びる)」が起きやすくなります

青色光の特徴と役割

芽が出たばかりのベビーリーフ

青色LEDは発芽〜成長期の葉物野菜やハーブ類に効果的です。

メリット

  • 葉が厚くしっかり育ち、株全体ががっしりする
  • 色つやの良い元気な葉が育つ
注意点

青色光のみだと成長スピードが遅く、実物野菜には向かない

葉物中心なら青色光メインでも育てられますが、バランスが大切です。

白色光(フルスペクトル)の特徴と役割

3色入ってるけど、色は柔らかい気がするパネル型のLEDライト

白色LEDは赤・青・緑をバランスよく含んだ自然光に近い光で、特に初心者におすすめです。

メリット

  • 発芽から収穫まで、全ステージに対応
  • 見た目が自然でリビングに馴染みやすい
  • 光の当たり方を視覚で確認しやすい
注意点

赤・青の特化LEDに比べて効果はややマイルド

ピンク色LED(赤+青の組み合わせ)

葉物モードだと赤+青+白のライトがついている

市販されている「育成ライト」によくあるのが、赤と青をミックスしたピンク色のLEDです。

メリット

  • 成長促進に効率的
  • 電力消費が少なく省エネ設計
注意点

・見た目が派手で、リビングでは違和感が出る
・長時間の使用で目が疲れることも

私が実際に使ったLEDライトと感想

いろいろ試した中で、私が使ったライトは以下の3種類です。

① フルスペクトルの4本バータイプ

Amazon購入時のページより(BOFAC 植物育成ライト 168個LED 4本セット)
  • 見た目は自然で使いやすかったのですが、光量が足りず葉物ですら頼りない印象。
  • 数ヶ月で壊れてしまい、耐久性に不安あり。現在は品切れです。

光っていても熱を持つことがなく、その点は安心でした。でも、ライトに密着させないと必要なルクスにならず、少し距離を離すだけで、茎だけがどんどん伸びて倒れてしまうという失敗がありました。

これが「徒長」と呼ばれる現象で、見た目も悪くなるうえ、光合成効率も落ちてしまいます。
▼その対策については、以下の記事で詳しく紹介しています

② フルスペクトルのパネル型(6枚)

パネル型30cm×30cmをキッチンカウンター下に2枚設置しています。
  • 20cm×20cmが2枚、30cm×30cmが4枚。
  • タイマーは無いので、コンセントタイマーで12〜14時間管理。
  • リビングに置いても光が自然なので違和感なし。
  • 多株同時育成に最適。

今の所、このタイプが一番使いやすいです。育てる植物をあまり選ばないのが嬉しいところ。高さや距離を自分で調整する必要はあっても、葉物も実物も同時に育てることができています。

③ エアレーション付き水耕栽培容器(LED一体型)

リビングの一角にて。矮性ミニトマトを実物モードで育成中
  • 赤青LED(ピンク光)+タイマー付き。
  • 葉物/実物の切替機能あり。
  • ピンク色が強く、家族がいる時間帯は遮光生地をメタルラックにクリップで取り付け、光漏れ対策をしています。

一度、ミニトマトを育てている時にいつまでたっても花が咲かないなぁと思っていたら、成長初期に葉物モードにしたまま、花や実ものモードへの切り替えを忘れていました。切り替え後は、数日経ったら、すぐ花が咲き始めたので、ライトの色って本当に成長に大きく関わっているんだなぁと思った出来事です。

光の量(ルクス)にも要注意!

「光の色」だけでなく、光の量(明るさ)=ルクスも非常に重要です。

  • ベビーリーフ・リーフレタス:5,000〜8,000ルクス
    (10,000ルクスあると育ちが早い気がします)
  • ミニトマト・きゅうりなどの実物野菜:8,000〜15,000ルクス以上
    (私が育てている感じだと20,000ルクスくらいある方が成長が安定しています)

実際、フルスペクトルであってもルクスが不足していると徒長や成長不良が起こるので、注意が必要です。

▼こちらの記事で、ルクスの測り方やおすすめの照度をまとめています

野菜別!おすすめの光の色と光量まとめ

野菜によって、必要な光の色や光量は異なります。

  • ベビーリーフ・レタス → 青色多め、ルクス5,000〜7,000
  • ミニトマト → 成長期は青色、開花期は赤色を多め、ルクス10,000以上
  • ハーブ → 白色 or 青色メインでOK、香りが強くなる

「実際にLEDライトを変えただけで大収穫できた事例もあります
▶︎ 初めての室内栽培で494個!? ミニトマト大豊作の体験談

▶︎ 光量ごとのおすすめ野菜と植物育成ライトの使い方ガイド記事はこちら

まとめ:おすすめの選び方

初心者の方は、まず白色LED(フルスペクトル)+タイマーから始めるのがおすすめ。 種類によっては、始めからタイマー付きのものもあるので、まずはそれから始めてみても良いかもしれませんね。 実際に使いながら、育てたい野菜や設置場所に合わせて、必要なら赤色や青色を強化していくと失敗が減りますよ。

失敗しないために知っておきたい『光の基本』や、実際の栽培体験談もあわせてどうぞ

コメント

タイトルとURLをコピーしました