室内ベビーリーフ栽培は初心者におすすめ
ベビーリーフは発芽から収穫までが早く、室内のLEDライト下でもしっかり育ちます。 完全室内で水耕栽培すれば、虫の心配がほとんどなく、季節を問わず新鮮な葉物が楽しめます。
この記事では、室内でのベビーリーフ栽培方法を手順ごとにまとめ、失敗を防ぐコツもご紹介します。
実際にLEDライトでベビーリーフを育てた30日間の記録も公開しています。 種まきから収穫までのリアルな様子を写真付きで紹介しています。
室内でベビーリーフを育てるメリット

- 短期間で収穫:約25〜30日で収穫可能
- 虫被害が少ない:完全室内ではアブラムシやハモグリバエなどの害虫リスクが低い
- 通年栽培が可能:LEDライトを使えば季節や天候に左右されない
- 狭いスペースでOK:キッチンや棚の上でも育てられる
必要な道具と準備

容器
- 再利用例:豆腐のパック、味噌カップ、ミニトマト徳用パック
もちろんタッパーでも、牛乳パックでもなんでもOK! - 深さ5〜8cm程度が目安
培地
- スポンジ(黒色がおすすめ:藻がつきにくい)
- バーミキュライト(大粒タイプは通気性が良い)
光源
- 植物育成用LEDライト(8000〜15000ルクス)
- ライトの距離は発芽直後で10〜15cm程度(ライトによってちょうど良い距離は変わるので、ルクスメーターで測って確認するのがおすすめ)
LEDライトの距離や明るさによって、育ち方が大きく変わります。
室内栽培に必要な光の強さ(ルクス)やライトの選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
肥料
- 液体肥料(例:微粉ハイポネックス)
- EC値は、1000弱程度からスタート。大体1000〜1200くらいで育てています。
藻対策
- 黒いビニール袋やアルミホイルで容器を覆う
- スポンジや培地に直接光が当たらないようにする
スポンジや容器に光が当たると、藻が発生しやすくなります。 遮光の工夫や容器選びなど、さらに詳しい藻対策についてはこちらをご覧ください。
種まき〜発芽の手順

- スポンジや培地にたっぷり水を含ませる
- 種をばらまき、5mmくらい種同士がくっついてないように間隔をあけて
- 発芽までは水のみで管理(液肥は使わない)、霧吹きなどで乾燥しないように
- 室温は20〜25℃が理想、LEDライトはすぐ点灯
夏場は発芽が早く、1日〜2日で芽が出ることもあります。
根の成長を待ってから液肥に切り替える理由
根が短いまま液肥に触れると、スポンジ全体が藻で覆われやすくなります。 根が3〜4cm伸びてから液肥に切り替えると、スポンジは乾いた状態を保つことができ、根は呼吸がしやすく、藻の発生も防げます。 液肥の水位は根の下1/3程度を目安にしましょう。
間引きのタイミング

- 発芽から5〜7日頃に、双葉が開いた頃に株が密集している場合は、ピンセットで間引く
- 本葉が2〜3枚になった頃も、感覚が狭いようなら間引きを行う。
・間引いた苗はハイドロボールや別容器に移植すると無駄がない
・スポンジの場合は、根元からカットして、間引き菜として食べられます
藻対策の工夫

- 黒スポンジの使用:光を遮って藻の繁殖を抑える
- 遮光袋やアルミホイル:容器の内側まで光が届かないようにする
- 水位管理:液肥がスポンジに触れないよう注意
他の色のスポンジでも育てることはできますが、藻が発生して緑色になったり、変色が目立ちます。ベビーリーフは栽培期間が短いので、スポンジに関してはそこまでこだわらなくても大丈夫です。
初収穫の目安と長く楽しむ方法

失敗しやすいポイントと対策

失敗例 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
茎がひょろ長くなる | 光量不足 | LEDライトを近づける |
葉が硬い・苦い | 光量過多または肥料濃度が高すぎる | LEDライトから離す、EC値を調整 |
藻が発生 | 培地や水面に光が当たっている | アルミホイルなどでしっかりと遮光をする |
成長が止まる | 根腐れ、酸素不足 | 水を交換、エアレーション導入の検討 |
まとめ

ベビーリーフは、完全室内でもLEDライトと水耕栽培を組み合わせれば、約1か月で食卓に並べられます。 種まきを数日〜1週間ずつずらせば、途切れなく収穫可能。 虫が苦手な人や日当たりの悪い家でも、気軽に新鮮なサラダ生活が始められます。
実際に育てた30日間の成長記録はこちらの 【完全室内×LED】ベビーリーフ水耕栽培30日間の成長記録|初心者でも育てやすい理由 からどうぞ。
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