室温20℃がベスト?室内栽培の最適温度と冷暖房の工夫【初心者向け】

室内栽培の基礎知識

「LEDライトを使って光は足りているはずなのに、なぜか野菜がうまく育たない…」そんな経験はありませんか? 室内栽培で見落としがちなのが、温度管理です。

特に冬は寒さで成長が止まったり、夏は暑さで弱ってしまったりと、室温が安定しないと収穫量が減ったり、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。

この記事では、

  • 野菜ごとの最適温度の目安
  • 冷暖房を使うときの注意点
  • 実際の室内環境での栽培体験

を交えて、初心者でも失敗しにくい温度管理の方法を紹介します。

室内栽培における温度の基本

室内水耕栽培では「室温20℃前後」が理想だそうです。これは多くの葉物野菜や果菜類が最も光合成を効率よく行える温度帯だからです。

逆に、温度が合っていないと…

といったトラブルが発生します。

光や水の管理と同じくらい、温度の安定は大切なポイントなのです。

野菜ごとの最適温度目安一覧

野菜ごとの最適温度の目安 ※イメージ画像(AI生成、カスタマイズあり)

葉物野菜(リーフレタス・ベビーリーフ・小松菜など)

最適温度:15〜22℃ → 比較的涼しい環境を好みます。
高温では苦味が出たり、成長が止まることも。

果菜類(ミニトマト・きゅうり・ピーマンなど)

最適温度:20〜28℃ → 少し高めの温度を好むため、冬の低温には特に注意。

ハーブ類(バジル・しそなど)

最適温度:18〜25℃ → 温度が下がりすぎると一気に元気をなくすので、冬場は暖房やヒーターが有効。

▼光量との関係はこちらも参考に
室内栽培で失敗しないために!ルクスの基本とLEDライト活用法

季節ごとの工夫と冷暖房の注意点

左:冬の室内、右:夏の室内 ※イメージ画像(AI生成、カスタマイズあり)

冬の工夫

  • 窓際は外気温の影響を受けやすいので避ける
  • 暖房をつけっぱなしにして、15℃以下に下がらないようにする
  • 発芽時は小型の発芽マットを使うと安心

夏の工夫

  • エアコンは28℃程度に設定
  • 直風が当たると葉がしおれるので、風よけをする
  • サーキュレーターや小型扇風機で空気を循環

夏は「水温」にも要注意

夏は室温だけでなく、水温の上昇にも注意が必要です。 特にメタルラックで上下にパネル型LEDライトを設置している場合、下段のLEDライトの熱が上段の容器を温めてしまうことがあります。

私も小さめの栽培容器を使っていたとき、液肥が暖かくなり、傷んで匂いがしてしまったことがありました。根っこはまだ白かったものの、ぬるっとして「根腐れになりそう」と慌てて液肥を入れ替えた経験があります。

小さい容器では、夏場は毎日液肥を入れ替えるくらいの意識が必要!


特に水量が少ない容器は温度変化の影響を受けやすいため、室温とあわせて「水温」にも気を配ると安心です。

実体験:安定した室温で1年中収穫できた話

※イメージ画像(AI生成)

私の栽培環境は、リビングの窓から離れたラックにLEDライトを設置しています。 夏はエアコンを28℃設定、冬は暖房をつけっぱなしにしており、室温が大きく変動することはありません。

また、小さなクリップタイプの扇風機をラックに取り付けて空気を循環させています。
温度計は持っていませんが、ルクスメーターの温度表示を参考にして管理しています。
大体ラックのあたりの室温は、夏でも26度くらいになっています。

この環境だと、葉物野菜(ベビーリーフやレタス)は1年中安定して収穫できました。
特別な加温設備や冷却装置はなくても、「室温を安定させること」で十分育つのだと実感しています。

今後は、ミニトマトやきゅうりなど果菜類が冬にどこまで育つか、記録をとりながら試してみようと思っています。

温度管理を助ける便利アイテム

デジタル温度計・サーキュレーター・発芽マット ※イメージ画像(AI生成、カスタマイズあり)
  • デジタル温度計・湿度計:室温の「見える化」に必須
  • サーキュレーター:空気を循環させて蒸れや温度ムラを防ぐ
  • 発芽マット(冬用):発芽率を安定させたいときに便利

室温管理のコツを押さえたら、実際の栽培スケジュールも確認しておくと安心です。
▶︎ 種まきから収穫までのスケジュールとコツ

まとめ|まずは温度計を置いてみよう

  • 室温20℃前後を目安に管理する
  • 野菜ごとの最適温度を意識すると失敗が減る
  • 冷暖房は「効かせすぎない」ことがコツ
  • 扇風機やサーキュレーターで循環させると安定する
  • 夏場は室温だけでなく「水温」にも注意する

最初の一歩として、温度計をひとつ置いて環境を数値化することがおすすめです。
これだけで「なんとなく不安…」という気持ちが減り、室内栽培がもっと安心して楽しめますよ。

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