虫嫌いでもOK!室内でミニきゅうりを水耕栽培する方法とコツ【初心者向け】

野菜別育て方

室内できゅうり栽培は可能?

きゅうりといえば広い畑やベランダで育てるイメージがありますが、品種選びと育て方を工夫すれば、室内でも栽培可能です。
特に「ミニきゅうり」は実が小さく、家庭菜園向けに改良されているため、初心者にもおすすめです。

室内栽培のメリットは、

  • 虫の侵入が少なく管理が楽
  • 天候や気温の影響を受けにくい
  • リビングやキッチンで成長を毎日観察できる

実際に室内でミニきゅうりを水耕栽培してみて分かった育て方や気がついたことなどを、今回記事にまとめてみました。

室内向きの品種選び

ミニミニ千成きゅうりの種袋 両面を撮影

初心者におすすめの室内向き品種

  • ミニミニ千成:病気に強く、葉もコンパクト。実は7〜8cmの食べきりサイズ。
  • 夏すずみミニタイプ:高温に強く、安定して着果。
  • ラリーノF1:短節間タイプで省スペース。

選ぶときのポイント

  • 節成型(せつなり):葉の付け根ごとに花芽がつくため収穫チャンスが多い
  • 病気耐性(うどんこ病・べと病に強い)
  • コンパクトに育つつる性

私はミニミニ千成を選びました!

必要な道具

使ったゴミ箱と穴あきバスケット。ちょうど良くゴミ箱にバスケットをセットできます。

室内で水耕栽培を行う場合、以下を準備します。

  • 栽培容器(市販の水耕栽培キットや自作容器)
  • 培地(バーミキュライトやロックウール) or スポンジOK
  • LED植物育成ライト(20000〜30000ルクス出るもの)
  • 支柱(室内ならリング支柱がおすすめ)
  • 液体肥料(微粉ハイポネックスやハイポニカなど)
  • ECメーター(液肥濃度管理用)
  • 防虫スプレー(ロハピなど食品由来タイプ)

栽培容器について。
きゅうりは育てる際に、かなり水分を欲しがるそうなので、液肥を多く入れられるサイズのものがおすすめです。

このゴミ箱とバスケットのセットは、あるブログの方の深型栽培容器そのブログを参考にしつつぴったりなバスケットを見つけた動画の方と同じものを用意してみました。

また、室内でのきゅうり栽培には十分な光量が欠かせません。
使用するLEDライトの選び方や、ルクス(照度)の目安については、こちらで詳しく解説しています。

種まきから収穫までの流れ

1. 種まき

芽が出たばかりのミニきゅうり
  • きゅうりは嫌光性種子なので、播種後に薄く培地で覆います。
  • 発芽適温は25℃前後。室温管理とライト照射で安定させます。

種には種類があって、種まきの時に間違えると芽が出なかったり、時間がかかったりしてしまいます。
詳しくは、こちらの記事にまとめています。

2. 発芽〜生育期

長くなったら、麻紐で軽くとめて、ぐるぐる栽培。
  • 本葉が出て少し大きくなってきたら、定植。その後、支柱に誘引開始。
  • つるが伸びすぎないよう、リング支柱やネットに螺旋状に巻き付けると省スペース。

3. 開花・結実期

大きくなってきた実。
  • きゅうりはミニトマトと違い人工授粉しなくても実がなります(単為結果性)
    ※良い雌花があれば、どんどん結実してくれます。萎れてしまう場合は、液肥の確認や病害虫を疑ってください。
  • 液肥濃度はEC1800〜2400を目安に調整。

整枝と収穫のコツ(室内栽培向け)

上から撮影。液肥濃度が薄かったり、ハダニの影響で葉が変色。

室内でミニきゅうりを育てる場合も、適切な整枝や収穫管理を行うことで株が長く元気に育ちます。

  • 初期は脇芽を整理する
    植え付け〜5節目くらいまでは脇芽や、きゅうりの赤ちゃんを摘み取り、株の生長を主茎に集中させます。
  • 初期の実は早めに収穫
    株が若いうちは大きな実を長くつけると負担になります。8cm程度で収穫するのが安心です。
  • 子ヅルや不要なつるは摘心
    放置すると混み合って光が当たりにくくなり、病気や着果不良の原因になります。
  • 古い葉はこまめに除去
    下葉や黄化した葉は病害虫の温床になりやすいため、早めに取り除きます。
  • 収穫は小まめに
    実が育ちすぎると株が疲れやすく、次の実付きが悪くなります。
  • 水切れは絶対避ける
    実が太る時期に水不足になると、曲がった実や苦みの強い実ができやすくなります。

実際の栽培経過や写真付きの記録は、こちらの記事で詳しく公開しています。

成長段階ごとのEC値目安(ミニきゅうり)

水耕栽培では、きゅうりの成長に応じて液肥の濃度(EC値)を調整することが重要です。
特に室内栽培では、液肥が薄すぎても濃すぎても生育不良の原因になります。

EC管理のコツ
  • 急に濃度を上げない:2〜3日かけて段階的に調整
  • 葉色をよく観察:黄化は薄すぎ、葉先焼けは濃すぎのサイン
  • EC値は朝の計測を基本に:日中は蒸発で濃度が上がるため

水耕栽培では液肥の濃度(EC値)管理がとても大切なんですよね。
こちらはミニトマトの記事ですが、成長段階に応じたEC管理の実例を紹介しています。

よくあるトラブルと対策

変色したミニきゅうりの葉と、しおれて枯れてしまった実。
症状原因対策
葉が黄色くなる栄養不足(特に窒素)液肥濃度を調整(ECを上げる)
白い粉がつくうどんこ病発生部位を除去+風通し確保
葉がまだらに黄化ハダニ被害葉裏を点検、防虫スプレー散布
実が曲がる受粉不良、水分不足人工授粉+液肥・水量管理

透明な容器で育てると、藻の発生に悩まされることがあります。
私は今回、黒いゴミ箱+黒いゴミ袋を使用していますが、上にセットした白いバスケットには念の為アルミホイルを使いました。

水耕栽培で藻を防ぐための遮光の工夫について、こちらの記事で詳しくまとめています。

栽培成功のポイント

子供と一緒に収穫を楽しむ
  1. 品種選びを慎重に
    病気に強く、省スペース向きのミニ品種がおすすめ。
  2. 光量と液肥濃度を生育段階で調整
    発芽期は低濃度、開花期は高めに設定。
  3. 支柱やネットでスペース効率化
    螺旋状に誘引して高さを抑える。
  4. 虫対策は予防重視
    室内でもハダニ・コナジラミは発生するため、定期的な点検と予防スプレーを。

室内でもハダニやコナジラミなどの小さな虫が発生することがあります。
実際、栽培の中で被害に遭いました・・・。

虫対策の基本と実際の防除グッズについては、こちらの記事が参考になります。

もっと詳しい栽培記録はこちら

どんどん大きくなってくるきゅうりの実

今回紹介した方法を使って実際に室内で育てたミニきゅうりの【成長日記(写真付き)】は、こちらの記事で詳しく公開しています。


日ごとの様子やトラブルの経過も載せているので、初挑戦の方にも参考にしていただけるかなと思います。

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